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あとう和之のホームページ

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●これが税金を使った都議の海外視察だ

これが税金を使った都議の海外視察だ! 全公開!

 自民党や公明党、民主党などは、数年前、日本共産党と都民のきびしい批判をうけて、「海外視察」をいったん凍結したということがありました。
 不況で都民生活が苦しいときに、いくら視察とはいえ、税金でそういうことをしていていいのか、という批判が高まったためです。
 もちろん私たち日本共産党都議団は、くみしていません。

 もちろん「調査は名目で実態は物見遊山」などという「視察」はもってのほかで、即刻そんな人は都議会議員クビだと思います。そうではなくて、仮に「まじめ」に調査したとしても、はたして今この時期にそのまま許されるだろうか、ということが私は問題だと思います。

 大阪ではこんなことも……。
 「府議の海外視察 3ツ星はダメ」(共同05.3.14)
 「府議団の視察は『海外行政調査』の名目で、毎年夏から秋にかけて1週間から10日間、主に欧州などを訪問。一人当たり約80万円の公費を支出し、府民から『財政難なのに、ぜいたくだ」との批判が出ていた」だそうです。

 私は、海外でどんな福祉や産業振興がおこなわれているのかをまじめに調査すること自体は、必要なことだと考えています。
 しかし、問題は、そのときに、果していまのように「都民の税金丸抱え」のようなやり方でいくのかどうか、ということです。
 石原都政は「お金がない」という口実で福祉をむざんに切り捨ててきました。寝たきりのお年よりのための福祉手当制度(月5万5000円)や、お年よりの老人医療費助成制度などの段階的廃止です。また障害者の医療費助成制度もうける条件がきびしくなりました。一人ひとりにとっては、まさに青息吐息の問題です。自民党、民主党、公明党は、都議会で、こうした切り捨てに賛成してきたのです。

 そんなときに。

 いまのような海外視察をそのままの形で続けていいのかどうか。
 いくら「カジノ」の視察だとはいえ、ひとり150~200万円も税金を使って、ラスベガスに行ってくる、というのは、いかがなものでしょうか。そこまで熱心なら、自分のお金でいくべきではないか、という議論が出るのは当然だと思います。
 私たち日本共産党の都議も海外へ視察にいくことがありますが、それは私費で行っています。

 都民のみなさんに、税金のムダかどうか、ぜひ考えていただきたいと思っています。
 以下に、今期の海外視察の内容と費用を公開します。

※会派、都議名、期間、視察先、調査項目の順です。



【2001年度】
●民主党:馬場・小林・和田
 2002.1.27~2.5(10日間)
 アムステルダム、ハーグ、ロンドン
 多自然川づくり、ワークシェアリング、医療、税、ナショナルトラスト、BSE対策
 旅費:339万0670円
 委託料:125万6771円
 経費合計:464万7441円(1人あたり155万円)

●自民党:矢部・田中・立石・吉野・北城・山加
 2002.2.4~11(8日間)
 シンガポール、ベトナム
 電子政府、空港、TDM、環境政策、産業振興
 旅費:354万5470円
 委託料:93万8700円
 経費合計:448万4170円(1人あたり75万円)



【2002年度】
●公明党:森田・中嶋・織田
 2002.9.2~11(10日間)
 イギリス、デンマーク、ドイツ
 都市開発・バリアフリー、ナショナルトラスト、保健福祉、廃棄物処理
 旅費:356万4360円
 委託料:145万7000円
 経費合計:167万円(1人あたり167万円)

●民主党:尾崎・藤川・大塚
 2002.10.15~24(10日間)
 サンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガス
 観光産業振興、都市再開発、文化芸術施設、カジノの実態
 旅費:294万1050円
 委託料:164万6000円
 経費合計:458万7050円(1人あたり153万円)

●自民党:川井・鈴木・中屋・荻生田・串田・吉原
 2002.11.16~25(10日間)
 ベルダン、パリ、モンテカルロ、ブローニュビャンクール
 外国人労働者、マイスター制度、幼児の環境教育、観光産業振興、新交通システム
 高齢者福祉、カジノの現状と課題
 旅費:710万9100円
 委託料:222万2000円
 経費合計:933万1100円(1人あたり155万円)



【2003年度】
●自民党:三宅・高島・矢島・小美濃・林田・秋田(一)
 2003.11.22~28(7日間)
 イタリア、イギリス
 犯罪被害者支援、福祉施策、観光産業振興、PFI活用例
 旅費:651万7440円
 委託料:131万3000円
 経費合計:783万0440円(1人あたり130万円)

●民主党:青木・富田・酒井
 2004.2.3~12(10日間)
 イギリス、スウェーデン、ドイツ
 中小企業振興、PFI、ロードプライシング、大都市行政・議会、都市基盤整備
 観光産業振興、シティセールス
 旅費:348万4190円
 委託料:258万2000円
 経費合計:606万6190円(1人あたり202万円)


【2004年度】
●自民党:山本、野島、臼井、山田、鈴木(あ)
 2004.11.13~22(10日間)
 アメリカ
 災害対策
 旅費:534万8850円
 委託料:260万円
 経費合計:794万8850円(1人あたり159万円)

●民主党:柿沢、土屋、相川
 2004.10.15~23(9日間)
 ドイツ、スウェーデン、フランス
 環境対策、上下水道、少子化
 旅費:354万1920円
 委託料:299万9000円
 経費合計:654万0920円(1人あたり218万円)


都議平均ひとりあたり、148万円の税金を使っています。



 ちなみに、フランスに10日間っていうのは、個人の旅行でどれくらいの費用でいけるのか、某旅行代理店に聞いてみました。

私「フランスを10日間旅行するとどれくらいで行けますか?」
店「お日にちは?」
私「11月くらいで」
店「そうですねえ、往復の航空運賃10万円、ホテル代が8泊でツインにお泊まりいただけますと5万円、あとは国内は鉄道のパスで移動していただけばよいのでパス代が3万円で、ざっと18万円くらいですかね」

いろいろあっても30万円くらいでしょう。
150万円も税金から出しているのはおかしくありませんか?

私たちは税金を使った海外視察を見直すよう、都議会に改革の提案を出しました!(05年2月28日)

つづく




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